Midjourneyはローカル実行できない?Stable Diffusionとの違いを解説!

「Midjourneyを自分のパソコンにインストールして、オフラインでガンガン使いたい」と考えている方は多いはずです。しかし、公式サイトを探してもインストールボタンは見当たりません。実は、Midjourneyには自分のパソコンに入れて動かす「ローカル版」が存在しないからです。

この記事では、Midjourneyがなぜローカルで動かせないのか、そして自分のパソコンで動かせるStable Diffusionとは何が違うのかを分かりやすくお話しします。それぞれのコストや得意分野を知ることで、あなたがどちらを使うべきかがハッキリ見えてくるはずです。

目次

Midjourneyはローカル実行できない?自分のPCで動かせない理由

Midjourneyは、お使いのパソコンの性能を借りて絵を描くソフトではありません。どんなに高性能なゲーミングPCを持っていても、スマホ一台しかなくても、生成スピードが変わらないのはそのためです。まずは、このソフトがどうやって動いているのか、その中身を見ていきましょう。

運営のサーバーで計算するクラウド型の仕組み

Midjourneyで呪文(プロンプト)を打ち込むと、その命令は一瞬で運営会社の巨大なコンピューターへと送られます。画像を作るための重たい計算は、すべてあちら側のサーバーで行われる仕組みです。

私たちの手元に届くのは、あちらで完成した「画像データ」だけ。つまり、Midjourneyは「動画配信サービス」を見るのと同じような感覚で、ネット越しに利用するサービスなのです。

プログラムの中身が公開されていない非公開ソフト

Midjourneyのプログラムは「クローズドソース」と呼ばれ、中身が秘密にされています。Stable Diffusionのように、誰でもプログラムをダウンロードして改造できる仕組みではありません。

これは、運営会社が最高品質の絵を安定して提供するために、システムを自分たちで厳重に管理しているからです。そのため、個人が自分のパソコンに中身をコピーして動かすことは、技術的にも規約的にもできません。

ネットに繋いでDiscordやブラウザから使う専用サービス

Midjourneyを利用するには、チャットアプリの「Discord」か、専用の公式サイトへアクセスする必要があります。オフラインでは一切使えず、常にインターネット接続が欠かせません。

生成される画像はすべて運営のデータベースに保存されるため、ネットさえあればどこでも続きから作業できます。自分のPCにソフトを「入れる」のではなく、サービスに「お邪魔する」という使い方が正解です。

Stable Diffusionとの違いを解説!どっちを選ぶべき?

MidjourneyとStable Diffusion、名前は似ていても性格は正反対です。一方は「お任せで最高の一枚」を出し、もう一方は「自分好みにトコトンいじる」ための道具。どちらがあなたのスタイルに合っているか、比較してみましょう。

自分のPCパワーを使うかサーバーを借りるか

最大の分かれ道は、どこで計算を行うかです。Stable Diffusion(ローカル版)は自分のパソコンにある「グラフィックボード」をフル回転させて絵を作ります。

パソコンの性能が良ければ一瞬で終わりますが、性能が低いと一枚作るのに数分かかることもあります。一方のMidjourneyは、どんな端末から指示を出しても、常に一定のスピードで高品質な絵が返ってきます。

毎月の利用料か最初に払うグラボ代かというコストの差

お金の使い道も大きく変わります。Midjourneyは月額制のサブスクリプションで、毎月決まった料金を払って「サーバーの利用枠」を買うイメージです。

Stable Diffusionは、ソフト自体は無料。ただし、快適に動かすためには「RTX 4060」や「RTX 4070」といった、10万円前後の高価なグラフィックボードを積んだPCが必要になります。

表現の自由度とフィルターによる制限の有無

Midjourneyには、暴力的な描写や性的な表現を制限する強力なフィルター(検閲)があります。運営が認めていない画像を作ろうとすると、すぐにエラーで止められてしまいます。

対して、ローカル版のStable Diffusionには一切の制限がありません。完全にプライベートな空間で、誰にも気兼ねせず、自分の想像力の赴くままに画像を作れるのがローカルの強みです。

ローカルで動かしたいならStable Diffusionを選ぶメリット

もしあなたが「自分のPCで自由に生成したい」なら、Stable Diffusionを選ぶのが正解です。最初は設定に苦労しますが、一度環境を整えてしまえば、Midjourneyでは決して味わえない「自由」が手に入ります。

1円もかからず何枚でも24時間生成し放題

一度パソコンを買ってしまえば、それ以降に「生成枚数」で課金されることはありません。何千枚、何万枚と画像を作っても、かかるのは日々の電気代だけです。

「失敗したらもったいない」という心理的なブレーキがかからないので、納得がいくまで何度でもガチャを回し続けられます。大量の試行錯誤が必要な人にとって、この「無制限」という環境は最高のメリットになります。

LoRAやモデルを追加して自分好みに改造できる

Stable Diffusionは「LoRA(ローラ)」と呼ばれる追加データを読み込むことで、特定のキャラクターや画風を自由自在に操れます。特定のアイドル風、あるいは特定のアニメ風といった、ピンポイントなこだわりを実現できます。

「ControlNet(コントロールネット)」という機能を使えば、キャラクターのポーズや視線の向きまでミリ単位で指定可能です。このように、プロンプトを超えた細かいコントロールができることが、多くのユーザーがローカル環境にこだわる理由です。

誰にも見られずに内緒の画像を生成できる

Midjourneyは、標準プランだと自分が生成した画像が他のユーザーからも見えてしまうことがあります(プライベートモードは上位プランのみ)。

ローカル版であれば、あなたのパソコンから一歩も外にデータは出ません。自分だけのアイデアをこっそり形にしたり、外部に漏らしたくない企画のラフを作ったりするのに、これほど安心な環境はありません。

Midjourneyをあえて選ぶべき人の特徴

ローカル実行ができなくても、Midjourneyが選ばれ続けるには理由があります。それは「圧倒的な手軽さと、最初から100点の絵が出る安心感」です。

難しい設定なしで最初からプロ級の絵を作りたい

Stable Diffusionをローカルで動かすには、Pythonのインストールや黒い画面(コマンドプロンプト)の操作など、慣れない作業が山積みです。Midjourneyなら、Discordで一言話しかけるだけで、今日からプロ並みの絵が作れます。

設定に時間をかけず、とにかく「今すぐ綺麗な絵が欲しい」というクリエイターにとっては、Midjourney以上の選択肢はありません。難しいことは抜きにして、呪文一つで魔法のような体験ができることが、このサービスの真骨頂です。

スマホや低スペックなノートPCで手軽に楽しみたい

カフェでくつろぎながら、あるいは電車での移動中にスマホで画像を作れるのはMidjourneyだけの特権です。重たいグラボを積んだデスクトップPCを持ち歩く必要はありません。

外出先で思いついたアイデアを、その場ですぐに形にしてDiscordへ保存しておく。この機動力の高さは、クラウド型サービスであるMidjourneyにしかできない芸当です。

Discordで他の人の呪文を真似して上達したい

Midjourneyのコミュニティチャンネルでは、他のユーザーがどんな呪文でどんな絵を作ったかがリアルタイムで流れてきます。これが、最高の教科書になります。

「あ、この光の使い方がいいな」と思ったら、その呪文をコピーして自分なりにアレンジできます。一人で黙々と作業するよりも、周りの刺激を受けて早く上達したい人に向いている環境です。

Stable Diffusionをローカルで動かすために必要なPCスペック

「やっぱりローカルで自由にやりたい!」と決めたなら、PCのスペック確認を始めましょう。AI生成は普通の事務作業とは桁違いのパワーを必要とします。

NVIDIA製グラボのVRAMは最低でも8GBが必要

AI画像生成のエンジンは、グラボにある「VRAM(ビデオメモリ)」という場所に積み込まれます。この容量が足りないと、生成中にソフトが強制終了してしまいます。

2026年現在の基準では、最低でも8GB、できれば12GB以上のVRAMを積んだNVIDIA製のグラボが理想です。「RTX 3060(12GBモデル)」や「RTX 4060 Ti(16GBモデル)」あたりが、初心者から中級者まで最も長く使える選択肢になります。

データの読み込み速度を決めるSSDの空き容量

AIの学習データ(モデル)は、一つあたり2GBから6GBほどあります。これを読み込む際、HDD(ハードディスク)だと時間がかかりすぎてストレスが溜まります。

必ず高速なSSD(NVMe接続)を使いましょう。モデルをたくさんダウンロードしていると、あっという間に100GB、200GBと埋まってしまうので、容量には余裕を持っておきたいところです。

16GB以上のメインメモリがないと動作がガタガタになる

グラボのメモリだけでなく、パソコン本体のメモリ(RAM)も重要です。ここが足りないと、AIソフト以外(ブラウザなど)の動作が極端に遅くなってしまいます。

最低でも16GB、できれば32GB積んでおくと、画像生成をしながら動画を観たり資料を調べたりしても快適です。「メモリ不足でPCが固まる」というトラブルを避けたいなら、32GBへの増設を強くおすすめします。

Midjourneyの料金プランと生成できる枚数の目安

「PCを買うのはハードルが高いから、Midjourneyから始めよう」という方のために、現在のプランを整理しました。自分の使う頻度に合わせて、賢く選びましょう。

プラン名料金(月額)生成枚数の目安特徴
Basic Plan$10 (約1,500円)約200枚とりあえず触ってみたい初心者向け
Standard Plan$30 (約4,500円)無制限(※条件あり)毎日たくさん作りたいメインユーザー向け
Pro Plan$60 (約9,000円)無制限 + 高速枠仕事で使う人や、作品を見られたくない人向け

月に200枚ほど作れる10ドルのベーシックプラン

一番安い10ドルプランでも、Midjourneyの全機能を使えます。一日に数枚程度、お遊びで生成するならこれで十分です。

ただし、ハマってしまうと200枚はあっという間に終わります。まずはこのプランで「呪文の書き方」を練習し、物足りなくなったら上のプランへ移行するのが無駄のないステップです。

時間を気にせず生成できる30ドルのスタンダードプラン

30ドルプランからは、実質的に「無制限」で画像を作れるようになります。高速で生成できる時間(Fastモード)を使い切っても、少し時間がかかる「Relaxモード」に切り替えれば、何度でも生成可能です。

「料金を気にせず、納得いくまで何度もやり直したい」という人には、この30ドルプランが一番コスパ良く感じられるはずです。

著作権や商用利用に関する規約の注意点

Midjourneyで生成した画像は、有料プランに入っている間であれば商用利用が認められています。自分が作った画像をグッズにしたり、電子書籍の表紙にしたりすることが可能です。

ただし、無料お試し枠(※現在は不定期実施)で作った画像には商用利用権がないなど、細かいルールがあります。トラブルを避けるためにも、作成した画像を仕事に使うなら必ず有料プランの規約を確認しておきましょう。

失敗しない画像生成AIの選び方

どちらも素晴らしいツールですが、あなたの現在の持ち物と、将来やりたいことによって正解は変わります。最後の一押しとして、選び方の基準をまとめました。

まずはサブスク1ヶ月分でMidjourneyを触ってみる

「自分のPCで動くかな?」と悩むくらいなら、まずは10ドル払ってMidjourneyを1ヶ月触ってみるのが一番の近道です。そこでAI画像生成の楽しさを知ってからでも、PC購入は遅くありません。

もしMidjourneyで「もっとエロいのが作りたい」「特定のキャラを固定したい」といった不満が出てきたら、それがローカル環境(Stable Diffusion)へ移行する最高のタイミングです。

自分のPCのタスクマネージャーでグラボの名前を確認

もし手元にPCがあるなら、「Ctrl + Shift + Esc」を同時に押してタスクマネージャーを開いてみてください。「パフォーマンス」タブのGPUの欄に、「NVIDIA GeForce RTX」という名前があればチャンスです。

数字が「3000番台」や「4000番台」であれば、Stable Diffusionをローカルで動かせる可能性が非常に高いです。逆にグラボの名前がなかったり、Intelなどの名前であれば、無理せずMidjourneyを楽しみましょう。

作りたい絵のジャンルが実写かアニメかで決める

Midjourneyは、何もしなくても映画のような重厚な実写や、芸術的なアートを作るのが得意です。一方のStable Diffusionは、日本のアニメ風キャラクターを自分好みに育てる文化が非常に進んでいます。

  • 実写・映画風・アート・手軽さ → Midjourney
  • アニメ・特定のキャラ固定・こだわり・無料 → Stable Diffusion

自分の「好き」がどちらの方向に近いかを考えるのが、最も後悔しない選び方になります。

ここでは、Midjourneyで高品質な実写ポートレートを作るための、2026年現在のプロ仕様の呪文を紹介します。

Midjourney用:シネマティックな実写プロンプト

A hyper-realistic cinematic portrait of a neon-drenched cyberpunk samurai in a rainy Tokyo street, shot on 35mm lens, f/1.8, intricate textures, volumetric lighting, vibrant neon reflections on wet asphalt, highly detailed, moody atmosphere --ar 16:9 --v 6.1 --stylize 250

この記事のまとめ

Midjourneyはローカル実行こそできませんが、それを補って余りある「美しさ」と「手軽さ」を持っています。一方でStable Diffusionは、PCスペックを要求する代わりに「究極の自由」を与えてくれます。

  • Midjourneyはクラウド型なので、PCの性能に関係なく誰でも最高品質の絵が作れる。
  • Stable Diffusionはローカル実行が可能で、枚数無制限・検閲なしの自由がある。
  • 手軽に始めたい、スマホで作りたいならMidjourney一択。
  • 1円もかけたくない、トコトンこだわりたいならStable Diffusion(要:NVIDIAグラボ)。
  • まずはMidjourneyを1ヶ月試して、AI生成の感覚を掴むのが最もリスクが低い。

どちらを選んでも、あなたの想像力を形にする素晴らしい体験が待っています。まずは、一歩踏み出して「AIと二人三脚で絵を創る楽しさ」を味わってみてください。

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