白いキャンバスに色が広がり、少しずつ輪郭が整って1枚の絵が完成する。
Midjourneyでは、そんな魔法のような制作過程を動画として残せます。
プロンプトに短い言葉を付け足すだけで、誰でも簡単にショートムービーが作れる手順をまとめました。
Midjourneyで動画を生成する一番シンプルな手順
Midjourneyの動画生成は、画像がゼロから描き上げられていく様子を記録する仕組みです。
出来上がった完成図だけでなく、AIが試行錯誤して色を置いていく独特のプロセスを映像として楽しめます。
まずは基本のコマンドを覚えて、自分だけの生成過程を動画で書き出してみましょう。
プロンプトの末尾に–videoパラメータを添えるだけ
動画を作りたい時は、いつもの指示の最後に半角スペースを空けて「–video」と書き足してください。
これだけでAIは「この画像が完成するまでの様子を動画で記録しておこう」と判断します。
特別なボタン操作は不要で、いつもの画像生成と同じ感覚で始められます。
このパラメータを忘れてしまうと、後から動画を書き出すことはできません。
動画にしたい特定のアイデアがある時は、必ず入力の最後に付け足す習慣をつけましょう。
今のメインモデルであるv6.1でも、この一言を添えるだけでスムーズに記録が始まります。
生成が終わったら手紙の絵文字で合図を送る
画像が4枚出来上がった時点では、まだチャット画面に動画は表示されません。
完成した画像メッセージに対して、リアクション機能で「封筒(envelope)」の絵文字を付けてください。
これがAIへの「今の生成過程を動画ファイルにして送って」という合図になります。
絵文字を送ると、数秒から数十秒でMidjourney Botから返信が届きます。
慣れるまでは絵文字を探すのが少し大変ですが、一度使えば「よく使うリアクション」に並ぶので便利です。
このワンアクションが、静止画を動画に変えるための鍵となります。
Botから届いたDM内のURLから動画を保存する
封筒の絵文字を送ると、Botからあなただけにダイレクトメッセージ(DM)が届きます。
その中に生成過程を収めた動画へのリンクが貼られているので、クリックして開きましょう。
ブラウザで動画が開いたら、右クリックやメニューから自分のパソコンに保存できます。
届いた動画は、数秒程度の短いMP4形式のファイルになっています。
ノイズが少しずつ形を変えて、最後にお気に入りの1枚になる瞬間は何度見ても感動するものです。
このURLは一定期間で消えることもあるため、届いたら早めに保存しておくのが安心です。
動画生成にかかるクレジットの消費と時間のルール
動画を作る際、追加で特別なコインを買うような心配はありません。
普段の画像生成で使っている「GPU時間」を、1枚分としてカウントして消費する仕組みになっています。
時間の使い方を賢く選べば、クレジットを節約しながらたくさんの動画を楽しむことが可能です。
基本的に画像1枚分のGPU時間を使い切る仕組み
動画生成は、画像1枚分を作るための計算パワーをそのまま消費します。
動画だからといって2倍や3倍の時間が引かれることはないので、安心して使ってください。
1回に4枚の候補が出るため、合計で4枚分の生成時間がマイナスされる計算になります。
クレジットの残りが少なくなってくると、生成が途中で止まってしまうことがあります。
自分の持っているプランで、あと何分くらい計算ができるのかを時々確認しておきましょう。
/info コマンドを打てば、今の残り時間をすぐに教えてくれます。
生成の速さを変えるFastモードとRelaxモードの使い分け
Standardプラン以上の契約なら、生成速度を落とす代わりに時間を消費しない「Relaxモード」が使えます。
急いでいない時はこのモードに切り替えてから動画を生成すれば、クレジットを1分も減らさずに済みます。
たくさんの動画を練習で作ってみたい時に、最もおすすめの節約術です。
逆に、1秒でも早く結果が見たい時は「Fastモード」に切り替えて作業しましょう。
どちらのモードでも動画のクオリティ自体は変わらないので、状況に合わせて使い分けるのが賢明です。
/settings 画面から、ボタン一つでいつでもモードを切り替えられます。
1ヶ月に作れる枚数の目安とプランの選び方
プランによって、高速で生成できる時間は大きく異なります。
自分の作りたい枚数に合わせて、最適なプランを選んでおくと無駄な出費を抑えられます。
まずはBasicから始めて、動画生成が楽しくなってきたら無制限のStandardへ上げるのが一番の近道です。
| プラン名 | 月額料金 | 高速生成時間 | 無制限生成(Relax) |
| Basic | 10ドル | 3.3時間 | なし |
| Standard | 30ドル | 15時間 | あり |
| Pro | 60ドル | 30時間 | あり |
| Mega | 120ドル | 60時間 | あり |
動きのある映像を作るためのプロンプトの書き方のコツ
動画として映えるものを作るには、静止画とは少し違った言葉選びが重要です。
AIが描き始める瞬間に「何から何へと変化させるか」を意識した単語を並べると、見応えのある映像に仕上がります。
描き込まれていく過程そのものをドラマチックにするための工夫を凝らしてみましょう。
色や形の変化を強調する対照的な単語の並べ方
動画の面白さは、最初と最後でどれだけ印象が変わるかにあります。
例えば「暗い森から差し込む光」や「氷が溶けて花が咲く」といった、変化を連想させる言葉を組み込みましょう。
AIが試行錯誤して色を塗り替えていく様子が、より鮮明に映像に残ります。
単一の色よりも、複数の色が混ざり合うような指示を出すと、動画としての密度が上がります。
「ネオンカラー」や「虹色の光」といった言葉は、生成過程で色が激しく動くため非常に相性が良いです。
描き込みが増えていくたびに、画面全体の表情が劇的に変わる様子を楽しめます。
被写体の躍動感を指定する具体的な動きの指示
「風に揺れる」「火の粉が舞う」「水が跳ねる」といった動きの言葉は、静止画だけでなく動画の雰囲気も左右します。
完成した瞬間のポーズが決まっていると、そこに至るまでのAIの筆使いも力強くなる傾向があります。
躍動感のある言葉を並べて、静かな絵が完成するまでの緊張感を演出しましょう。
以下のプロンプトは、生成過程での色の混ざり方と造形の変化が非常に美しく出る構成例です。
(best quality, masterpiece:1.2), cinematic shot of a cybernetic phoenix rising from neon flames, liquid gold melting, colorful sparks flying, hyper-detailed wings, vibrant energy flow, 8k resolution, dramatic lighting, volumetric fog –ar 16:9 –video –v 6.1
カオス(–c)の数値を上げて予測不能な変化を楽しむ
パラメータの「–c(Chaos)」を使うと、AIの想像力にわざとバラつきを持たせることができます。
この数値を20から50くらいに上げると、4枚の候補がそれぞれ全く違う描き方で進んでいきます。
「何が完成するのか分からない」というワクワク感が、動画の面白さをさらに引き立ててくれます。
通常は0ですが、あえてこの数値を上げることで、AIの迷いや飛躍が映像に記録されます。
整理整頓された完成品よりも、少し荒削りで大胆な変化がある動画のほうが、見る人を惹きつけます。
意外な色使いや形が現れる瞬間を、ぜひ動画で捉えてみてください。
画像から動きを生み出すズームやパンの操作手順
一度出来上がった画像に、後から動きを足していく方法もあります。
カメラを引いたり、視点を横にずらしたりする操作を動画化することで、より映画のような奥行きのある演出が可能になります。
完成した後の「おかわり」として、これらの追加操作を活用して映像の深みを増やしましょう。
ズームアウト(Zoom Out)で風景を広げていく手法
お気に入りの1枚が出来たら、その下にある「Zoom Out 2x」ボタンを押してみてください。
この時、追加の設定で「–video」を書き込んでおくと、カメラが後ろに下がっていく工程も動画にできます。
被写体の周りにどんな世界が広がっているのかが明らかになる、ダイナミックな映像が作れます。
1.5倍や2倍など、引く距離を選べるので、少しずつ世界を広げていくシリーズ動画も作れます。
キャラクターのアップから始まり、最後は巨大な街並みが現れるような構成は非常に見応えがあります。
物語の広がりを感じさせたい時に、最も効果的なテクニックです。
パン(Pan)を使って視点を上下左右にスライドさせる
「Pan」ボタンを使えば、今見えている絵の「外側」をAIに描き足させることができます。
横に視線をスライドさせるような映像は、まるでカメラが横移動しているような臨場感を生みます。
この操作でも「–video」を添えることで、新しい領域が描き込まれる瞬間を記録できます。
広い風景をパノラマで見せたい時や、高い塔を一番下から上まで見上げたい時に重宝します。
一度のパンで満足せず、何度も繰り返して繋ぎ合わせれば、横長の壮大な映像作品も夢ではありません。
AIが次々と新しい景色を想像して広げていく様子は、まさに圧巻です。
一部だけを描き直すVary Regionで変化をつける
「Vary Region」を使えば、画像の一部だけを指定して別のものに変えることができます。
手に持っているものを花から剣に変えたり、背景に太陽を足したりする変化を、動画として捉えられます。
特定の場所だけがキラキラと描き直されていく様子は、魔法を使っているような視覚効果を与えてくれます。
変化させる範囲を狭く絞るほど、その部分の描き込みが緻密になるのが特徴です。
全体の構図は変えたくないけれど、一部分だけドラマチックに動かしたい時に活用しましょう。
修正と動画生成を同時に行えるので、作品のブラッシュアップ過程をそのまま見せられます。
スマホやYouTubeで見やすい動画のアスペクト比の決め方
動画の形は、投稿する場所に合わせて最初から決めておくのがスマートです。
デフォルトの正方形も良いですが、テレビのような横長や、スマホで見やすい縦長にするだけで印象はガラリと変わります。
視聴者のデバイスを想像して、最適な画面比率(アスペクト比)を指定する手順を確認しましょう。
YouTube向けの横長サイズを作る–ar 16:9
パソコンの画面やYouTubeで最も綺麗に見えるのが「–ar 16:9」という設定です。
映画のようなワイドな視界で、風景の広がりや大人数のシーンを贅沢に見せることができます。
動画としての迫力を一番出しやすい比率なので、迷ったらこの設定から始めるのがおすすめです。
左右にゆとりができるため、光の差し込みや背景のディテールがより強調されます。
生成過程でも画面の端から端まで色が広がっていく様子が確認でき、非常にリッチな映像になります。
本格的な映像作品の素材にしたい時にも、この比率が最も使いやすいです。
インスタやTikTokに最適な縦長の–ar 9:16
スマホで全画面表示させたいなら、縦に細長い「–ar 9:16」がぴったりです。
人物の立ち姿を全身まで映したり、高い木々を見上げたりする構図で最大の効果を発揮します。
SNSのリールやショート動画としてそのまま使えるため、投稿を前提にするならこの比率一択です。
縦長にすると、上下の色の重なりが強調される面白い動画になります。
上から光が降ってくるような演出や、足元から視線が上がっていくような構成がとても映えます。
スマホ時代のクリエイティブには欠かせない、今のトレンドに合った比率と言えます。
クオリティ(–q)の数値で映像の密度を調整する
「–q 1」や「–q 2」といったクオリティ設定をいじることで、描き込みの密度を調整できます。
数値を上げると計算時間は増えますが、その分だけ複雑な色使いや細かなテクスチャが動画に残ります。
映像の質感をよりザラっとしたリアルなものにしたい時に、こっそり足しておきたい隠し味です。
ただし、数値が高いほど生成に時間がかかるため、クレジットの残りには注意してください。
まずは標準のままで試し、ここぞという勝負の1枚でクオリティを上げるのがコツです。
丁寧な計算の跡が動画として残ることで、作品としての説得力が一段と増します。
DMが届かないトラブルやエラーを解決する方法
「封筒の絵文字を送ったのに、一向にBotから返信が来ない」ということがあります。
これはDiscordのプライバシー機能が、Botからのメッセージを「不審な連絡」としてブロックしていることが原因です。
せっかく作った動画を無駄にしないために、受け取りの設定を正しく見直しておきましょう。
Discordのプライバシー設定でDMの許可をオンにする
Midjourneyのサーバー設定を開き、「プライバシー設定」を確認してください。
「サーバーのメンバーからのダイレクトメッセージを許可する」という項目がオフになっていると、Botは動画を送れません。
ここをオンにするだけで、手紙の絵文字を送った瞬間に通知が届くようになります。
これを設定しても届かない場合は、一度サーバーを入り直すか、Botを右クリックして直接メッセージを送れるか試してみてください。
一度道が通じてしまえば、次からは自動でサクサクと動画が届くようになります。
最初の設定さえ乗り越えれば、あとはストレスなく動画を収集できます。
封筒リアクション以外の方法で動画リンクを取得する手順
もし絵文字での操作がうまくいかない場合は、Midjourneyの公式サイトの「Archive」からも確認できます。
自分の作った画像一覧の中で、動画パラメータを付けたものをクリックすれば、そこから直接動画を見ることが可能です。
Discord上での操作が苦手な方は、こちらのWebサイト経由での保存も検討してみましょう。
サイト上では過去に作った動画も整理されているため、まとめてダウンロードしたい時にも重宝します。
Botとのやり取りが詰まってしまった時の予備手段として、覚えておくと安心です。
自分の作った資産を、複数のルートで守る工夫をしておきましょう。
プロンプトが長すぎて計算エラーが起きた時の対処
あまりに複雑な指示を詰め込みすぎると、AIが処理しきれずに動画生成に失敗することがあります。
もしエラーが出た時は、プロンプトを少し短くして、重要なキーワードだけに絞って再挑戦してみてください。
動画生成は通常よりも負荷がかかるため、シンプルな指示のほうが成功率は上がります。
特に、禁止されている言葉が含まれていると生成自体が止まってしまいます。
清潔感のある、AIが理解しやすい言葉選びを心がけることが、スムーズな動画生成の秘訣です。
エラーを乗り越えるたびに、AIとの対話がどんどん上手になっていきます。
生成した動画を外部ツールでもっと滑らかにする仕上げ
Midjourneyで手に入るのは、あくまで「生成過程」の数秒間の映像です。
これを素材として使い、別の動画生成AIと組み合わせることで、完全に「動く」映像作品へと進化させられます。
一つのツールにこだわらず、複数のAIをリレーのように繋いで、プロのような仕上がりを目指しましょう。
Luma Dream Machineなどの動画AIと組み合わせる
Midjourneyで作った最高の1枚を「Luma Dream Machine」などの専用AIに読み込ませてみてください。
「このキャラクターを歩かせて」と指示すれば、画像の一貫性を保ったまま滑らかに動かしてくれます。
Midjourneyの動画をイントロとして使い、その後にAIアニメを繋げる構成は非常に人気があります。
生成過程の動画が持つ「生まれるエネルギー」と、専用AIの「滑らかな動き」は相性が抜群です。
2つの映像を繋ぎ合わせるだけで、まるでプロが何時間もかけて作ったような短編映画が出来上がります。
複数のツールを使い分けることで、あなたのクリエイティビティは無限に広がります。
フレーム補完ソフトを使ってカクつきを抑える方法
Midjourneyの動画は、時々コマ送りのようにカクついて見えることがあります。
これは1秒あたりの画像の枚数が少ないためですが、無料のフレーム補完ツールを使えばヌルヌルと動くようになります。
AIがコマとコマの間を自動で埋めてくれるため、より自然で滑らかな映像に変身します。
少しの手間で動画の高級感が一気に増すので、SNSに投稿する前にはぜひ試してほしい工程です。
映像が滑らかになるだけで、AI特有の違和感が消え、一気に引き込まれるような作品になります。
手間を惜しまない仕上げが、見る人の心を掴むポイントになります。
映像編集アプリで色味や再生速度を最終調整する
最後に、使い慣れた動画編集アプリで色調補正やスローモーションの加工を加えましょう。
生成過程の動画は少し再生スピードが速いことがあるので、あえてゆっくり見せることでドラマチックさが増します。
BGMや効果音を乗せるだけでも、動画の説得力は10倍以上に膨れ上がります。
1枚の静止画から始まった創作が、音と動きを伴う「体験」へと変わる瞬間を楽しみましょう。
あなたが作った世界が、より多くの人に鮮烈な印象として残るはずです。
最後の一仕上げまで、あなたのこだわりをたっぷり詰め込んでください。
まとめ:Midjourneyで命を吹き込む動画体験
Midjourneyの動画生成は、静止画の向こう側にある「物語」を垣間見せてくれる素晴らしい機能です。生成にかかる時間を楽しみ、その変化を映像として残すことで、あなたの創作活動はもっと深いものになるはずです。
/imagineの後に--videoを付けるだけで記録が始まる。- 生成後に「封筒の絵文字」でリアクションして動画を受け取る。
- GPU時間は画像1枚分と同じ消費なので、Relaxモードなら無制限。
- 動きや変化を感じさせる言葉をプロンプトに盛り込んで、映像のドラマを高める。
--ar 16:9や9:16を使い分けて、投稿する場所に合わせたサイズを作る。- DMが届かない時は、Discordのプライバシー設定を見直す。
- 外部の動画AIや編集ソフトと組み合わせて、本格的な作品へと仕上げる。
お気に入りのプロンプトに --video を添えて、あなたの想像力が形になる魔法のようなプロセスを、ぜひ自分の手で確かめてみてください。
